サウジアラビアは、気候変動との闘いにおける自らの責任を認識し、循環炭素経済への速やかな移行と、他国における有意義な行動の拡大を支援する大きなコミットメントをしています
世界有数のエネルギー生産国として、サウジアラビアは気候変動対策を進める取り組みをしています。2021年、皇太子兼首相のムハンマド・ビン・サルマン殿下は、循環炭素経済アプローチで2060年までにネットゼロを達成するとの王国の計画を発表しました。これは、国際的エネルギー安全保障を保護しつつ、世界の気候目標の達成に大きく貢献するものです。
サウジアラビアは、気候変動の影響緩和において指導的役割を果たし、排出量削減のための科学に基づいた解決策を加速させています。王国の莫大な資源と世界規模エネルギーの安定性を管理してきた経験を踏まえれば、サウジアラビアは、気候行動の新時代をリードし、地球規模の排出量削減努力において多大な貢献ができる立ち位置にあります。
サウジアラビアはパリ協定に従って、2030年までに年間2億7800万トンの二酸化炭素排出量削減を約束しました。これは、国内および海外で使用するクリーンで再生可能なエネルギー源の開発、エネルギー効率化プログラムの実施、植林、および製造、炭鉱、観光、輸送、情報技術など、歴史的に排出量の多い産業への意識的投資などを通じて達成します。
さらに、王国は二酸化炭素の回収と利用を行うプロジェクトへの投資も約束し、1日につき大気中から1,500トンの二酸化炭素を回収することを目標としています。これらの対策により、サウジアラビアの排出量が大幅に削減され、気候目標の達成に役立つと期待されています。
2021年10月、皇太子兼首相であるムハンマド・ビン・サルマン殿下は、サウジアラビアが海洋保全に尽力する国際組織、グローバル・オーシャン・アライアンスへ加盟することを発表しました。アライアンスの中核となる目標は、2030年までに世界の海域の少なくとも30%を海洋保護地域にして保全することです。サウジアラビアは、アラブ国家の中でも数少ないアライアンス加盟国です。
さらに殿下は、世界の海のリサーチおよび探査を担う海洋探査基金の設立も発表しました。これらのイニシアティブは、海洋保全においてリーダーになるという、サウジアラビアの大きな目標の一環です。
国際的なスポーツコミュニティにおいて、気候に役立つ連携を拡大するため、サウジアラビアはUN Sportsを通じたクライメート・アクション・イニシアティブに参加しました。このUNFCCCクライメート・アクション・イニシアティブに貢献することにより、サウジアラビアは、SGIで導入した枠組みに記された目標である、社会全体の行動により世界の気候目標をいかに達成できるかを証明しています。
気候変動の影響を急激に減速するには、メタン排出量の削減が必須です。サウジアラビアは、よりクリーンで環境に優しい未来を実現するため、2030年までの地球全体のメタン排出量30%削減に貢献することを公約しています。グローバル・メタン・プレッジは、温室効果ガス排出削減の重要なステップであり、王国はその一端を担うことを誇りに思っています。